22歳くらいまで──────つまり熊野寮に入寮するまで、私は人と話すことが得意ではなかった。 初対面の人との会話もそうだが、バイト仲間だとか、クラスメイトだとか、『同じコミュニティに属してはいるけど親しくはない人』が相手だと特に緊張してしまって上手…
春は出会いの季節というが、京都大学の大学院に入学した春は、それまで繰り返してきたどの春よりも多くの出会いがあった。 反りの合わない研究室の面々。新しいバイト先の人々。そしてこの先の2年間、一つ屋根の下で暮らす、熊野寮の寮生たちである。 無事に…
エッセイもどきの文章を書き始めて、もう4年の月日が経過している。 前回は、いい加減日の目を浴びたくて……明け透けに言えば万バズが欲しくて、リア友も見ている記事のタイトルにデカデカと手取りまで書いて公開したのに、結果は一晩で4いいねであった。「社…
タイトルの通りである。 私は関東の四年制大学を卒業した後、高給取りを目指して京都大学の大学院にて見事学歴ロンダリングを成し遂げたが、社会人5年目になる今でも、手取りは18万円より上がらないままでいる。 京都大学のような名門大学に入学することは、…
私は昨日めでたく28歳を迎えた。25になったばかりの青二才どもが面白半分に自称するのとはわけが違う、本腰のアラサーになったわけである。控えおろう。 人生が長いか短いかは、主観にもよるが運勢にもよる。「人生100年時代とか、やってらんねえよ」なんて…
随分前に書いた『1人で(往生)できるもん』という記事で、私と酒の席で「一緒に住もうよ」と言って盛り上がった二人の友人の話をしたのだが、実はその二人が去年結婚して、今は私と同じ大阪で仲睦まじく新婚生活を営んでいる。 斯くしてフラグは見事に回収…
現在、深夜3時40分である。もはや深夜から早朝に差し掛かろうとしている時間帯だ。日も随分長くなったから、このまま起きていれば日の出が拝めるかも知れない。 眠れないから、起きている。眠れないなら、目を閉じてじっとしているよりも何かしていた方が良…