オン ザ ソファ

一人きりで暮らしているから、どうでもいいことを聞いてほしい

みんなエロが好き

 お久しぶりである。

 2,3週間ぶりにブログを更新するにあたって、「前回はどんなん書いたんだっけか」と一つ前の記事を確認したところ、記憶よりも大分センチがメンタルをジャーニーしており、思わずフェイスからファイヤーがバーニンしそうになったが、一度公開した記事を(それも2,3週間放置していたものを)消すなんてダサいことはできない。そのままにしておくことにする。

 それでこの2,3週間は何をしていたかと言うと、失恋の傷を癒やすためにティンダー街コン相席居酒屋を繰り返し、果てはホットヨガフェイシャルエステお料理教室に手を出して女磨きに勤しんでいた…というわけでもなく、短編小説を書いていた。エブリスタという、自作の小説を誰でも公開することができるサイトがあるのだが、このサイトは定期的にあるテーマに沿った短編小説(5000~8000字くらい)を募ってコンテストを行っている。そして先日の10/7(日)はそのコンテストの締め切り日であり、そこに間に合わせるためにずっとチマチマ書き続けていた、というわけである。今回、段落ごとに書き出しが一段下がっているのはその名残だ。

 一応、完成はした。が、締め切りが10/7の23 : 59であったにもかかわらず完成したのが23 : 55だった。しかも投稿するためにはエブリスタに登録した自分のアカウントにログインしなければならないのだが、このパスワードがわからなくなり、仕方が無いので1からアカウントを作っているうちに、タイムリミットをオーバーした。つまり書いたけれども投稿はしていない、ということだ。

 しかし私の人生において人に見せられる小説を書き上げたのは今回が初めてのことであり、誰かしらに見てほしかったので、小説を書く趣味がある2人の知人に見せてみた。恐らく2人とも褒めはしないだろうとは予測していたが、一方はケータイ小説的だの伏線があからさまだのと辛辣であり、もう一方は多分読んでくれてすらいない。全くけちょんけちょんである。憤慨し、落胆した私は、開き直ってその小説のリンクをここに貼ることにした。せめてもの供養である。感想は言ってくれるな。もう懲りた。

  

「継傷」/「源爽」の小説 [pixiv]

 

 ところでさっき「初めて人に見せられる小説を書いた」と言ったが、この「人に見せられる」というのはクオリティの話ではなく、趣向の話である。

 私は親しい友人のうち更に数名にのみ小説を書く趣味があることを打ち明けているが、ジャンルについては「エロと普通の半々くらい」みたいなことを言っていた。が、それは真っ赤な嘘であり、本当はエロが99%である。私は一次創作も二次創作も両方書くのだが、これまでに書いたエロじゃない小説は二次創作の方の1,2話のみだ。つまり一次創作は全部エロだ。

 二次創作とは、たとえばサザエさんだとか、ドラえもんだとか、自分ではない他の誰かが作ったキャラクターたちや世界観を元に小説・漫画・ゲーム・フィギュアなどを作ることである。具体的には『カツオが主人公のギャルゲーを作りました!』とか、『出来杉が犯人のミステリー小説を書きました!』とかがこれにあたる。

 一方で一次創作とは、一次の部分が示すとおり、自分オリジナルのフィクション作品を作ることである。オリジナルでしかもエロとなると、もはや自身の顔を知る者にはけっして見せられない。要は『僕の考えた最強のロボ』ならぬ『私の考えた最強のエロ』である。これを自信に満ちた顔で知人に勧められる人間は、一周回って天才か、あるいはドのつくマゾヒストだ。

 

 しかし本当に、一次創作で非・エロとなると、マジで全然読まれない。

 私は書いた小説は大体pixiv(イラスト・漫画・小説等の公開に特化したSNS)に投稿している。このpixivではtwitterと同様、気に入った作品に「いいね!」をすることができる。当然、人気の作品にはたくさんいいねが集まるので、見る側はこの「いいね!」の数を指標に見たい作品を選別することができるし、作る側は「いいね!」が付くことによってモチベーションを上げることができる。

 私は一次創作も二次創作も、エロと非・エロを書いてpixivに投稿しているが、一番「いいね!」が付きやすいのはやはりエロである。一次創作でも二次創作でも、エロというだけで投稿直後から結構「いいね!」がもらえるし、閲覧数もガンガン伸びる。

 一方で非・エロ、かつ恋愛・コメディ要素を含まない作品は悲惨である。まず閲覧数が伸びない。それでも二次創作ならば、「桜木花道のクラスメイト(女子)が桜木花道の活躍をなんとなく耳にしながら陸上部と美化委員に所属しつつフツーの高校生活を送り、時々桜木花道がバスケしたりランニングしたりしているところを見かけながら青春とは何かを考える」みたいな内容の小説でも、スラムダンクという偉大な原作の人気にあやかって閲覧数918、「いいね!」5とかくらいは付いたりする。

 しかし一次創作はそうは行かない。一週間前に投稿した私の小説は、いまだ閲覧数17である。つまり読むことすらされていないのだ。二次創作であれば原作のファンがとりあえず読んだりするし、エロも使えるかどうか値踏みするためにとりあえず目を通す人がいて、そこから「いいね!」するか否かに至るのだが、そういった取っかかりを持たない一次創作非・エロは読まれることすらほぼ稀なのだ。

 なので、非・エロの一次小説をたくさんの人に読んで欲しいときは頑張って宣伝するとか、まめに新人賞に投稿するとかの努力が必要になる。それなのにコンテストの締め切りに間に合わず、日の目を見るチャンスすら作ってやれなかった作品が上のあれなのだ。本当に悪いことをした。次こそは締め切りをきっちり守り、たくさんの人に見られる機会を作ってやりたい。

 

 それにしても、現状一銭にもならないことだが、やはり小説を書くのは楽しい。結局のところ、「私の考えた最強の〇〇」を具現化していくのが創作である。私が一番読みたいと思うものを書いて、同時に読んでいるわけだから楽しくて当然だ。

 自分で面白いと思う小説を書き、読んだ人に「面白い!」と言われ、「でしょー!?」と返す。そんな執筆ライフを目指して行こうと思う。

 

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