風聞のグルメ第3話は、職場の先輩曰く「仙台で一番有名」だという、甘味処『彦いち』へ行ってきた。
正直に言ってだいぶ分かりにくい場所にあり、土地勘のない観光客がスムーズに辿り着くのはまず無理だと思われる立地なのだが、そんな苦労をするだけの価値があると感じられる素敵な店だった。
まず、メニューのほとんどはおしるこ、みつまめ、クリームあんみつ、かき氷などなど、、いかにも「甘味処」然とした和風スイーツである。しかし漫画にも出てきたようにパンケーキやパフェ、抹茶フロートなど洋風スイーツのメニューも様々揃っており、またラーメンやうどん、おこわなどのご飯物とスイーツがセットになったメニューもある。
※セットメニューのデザートは季節ごとに変わる。
以下に、私(とファンファン)が実際に食べたメニューを紹介しよう。
①彦いち特製パフェ
漫画にも出てきた、彦いち特製パフェである。まさしく『特製』の名を冠するに相応しい、素晴らしく美味しいパフェであった。フルーツはどれも甘く、白玉はもちもちで、アイスクリームも良い味だったのだが、中でも抜きん出ておいしかったのがあんこである。
ブログで食レポをやろうとしている人間にあるまじきことだが、私は食事の感想を言うのが苦手であり「どう美味しかった?」と訊かれても正直困ってしまうのだが、要所を絞って答えていこう。まず、甘さはしっかりと甘かった。控えめであるとか、塩気が効いているとかそういうことはなく、その甘さがとてもちょうど良かった。また食感は少し柔らかめで、かといってべちゃべちゃでもなく、横の生クリームとの相性が本当に抜群だった。
またこのパフェ、写真だと分からないのだが下の方にプリンとバニラアイスが隠れているのだ。まさにボリューム満点、大満足としか言いようがない一品である。
②ホットケーキセット
こちらも漫画に出てきたホットケーキセットである。この今どきの分厚いヤツとは違うホットケーキがまた、ふわふわでほんのり甘くて美味しいのだ。そしてこのセットでは、さっき言った美味しいあんこに生クリームと、さらにバターまでついてくるのである。バターの滑らかな食感とちょっとの塩気が、またこのあんこと素晴らしいコンビネーションを生み出してしまっていた。メープルシロップがついてくるのだが、これをかけるより先に、まずホットケーキそのものの味を楽しむのがオススメである……とファンファンが言っていた。
③フルーツクリームあんみつ(つぶあん・白蜜)
漫画の3ページ目にも書いてあるが、この店では、あんみつのあんこと蜜の種類をカスタムできる。このフルーツクリームあんみつでは、つぶあんと白蜜をチョイスした。白蜜はその名の通り上白糖を使用した蜜であり、黒蜜よりも癖のない風味が特長である。しょっぱいみつまめと、さっぱりした寒天がこの下にたっぷりと入っており、上の具を食べきった後で残ったまめと寒天に蜜をぶっかけて食べるのが美味しかった。
④白玉クリームあんみつ(ずんだあん・黒蜜)
なんとこのお店、ずんだあんもハチャメチャに美味しいのである。私自身がそうだったのだが、おそらく関東より西に住んでいる人たちが想像するずんだあんと言えば甘さが控えめでずんだの味と香りと食感がガッツリ残っているものだろう。しかしこの店のずんだあんは、まずとてもなめらかなのだ。写真で見てもらっても分かると思うが、こしあんくらいなめらかなのである。そして味はしっかりと甘めの味付けで、ほんのりとずんだの香りを感じる、今までに食べたことのない上品なずんだあんであった。もし彦いちに行く機会があったら、ぜひずんだあんのあんみつを試してみてほしい。
(ちなみに、みつまめが苦手だったら『まめ抜き』を注文することもできる。)
⑤抹茶パフェ
うまい!下の方に敷き詰められた抹茶寒天はほろ苦くて、あんこや生クリームで甘くなった口の中を良い具合にさっぱりさせてくれる。クリームの上に乗っている黄色い粒は、栗を細かく刻んだものである。
最後に、冒頭でも述べたこの店の立地についてだが、出来る限りわかりやすい地図を用意してみた。
電車で行くなら地下鉄の広瀬通駅で、バスで行くなら仙台駅西口のバスロータリー9番乗り場から899・S999系統に乗って東北公済病院戦災復興記念館前で降りるといい。そこからGoogleマップの地図で三越デパートを探して向かってほしいのだが、その途中で通るアーケードの脇に入った小道(地図中の水色の線)のところに彦いちがあるのだ。
だいぶ分かりにくいのだが、その小道の入り口のそばにはイタリアントマトというチェーンのカフェがあり(地図中のトマト)、小道の逆側に入ってしまった場合はファミリーマート(地図中の緑の♡)があるのでそれらを目印に頑張ってみてほしい。
それでは、今回の仙台グルメ紹介は以上である。次はどうしようか。2話、3話と甘いものが続いたので、今度は美味しいご飯を探してみたいと思う。
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しばし待たれよ。