オン ザ ソファ

一人きりで暮らしているから、どうでもいいことを聞いてほしい

千里の道はメチャ長い

 『絵が上手い』とは、具体的にどういうことなのか。諸君は考えたことがあるだろうか。

 

 私がブログの客寄せの一環として絵を描き始めてから、そろそろ1年になる。とにかく、長く描き続けていればそれなりに上達もするだろう……と、この1年間ただ漠然と絵なり漫画なりを描いてきたが、どうやらこれはそう甘い話でもないらしく、私の腕はそんなに上達していない。けっして、このブログに初めて漫画を載せたあの時から全く進歩していないというわけではないが、成長曲線のカーブは期待していたよりもずっと緩やかである。

 桃栗三年柿八年という言葉があるように、何事も成就するまでには相応の時間がかかるものだ。柿の如き矮小な果物ですら実を結ぶのに八年もかかるのだから、私という大器が形になるまでに百年二百年を要するとしても大した不思議はない。しかしながら、私の真の目的は絵の上達ではなく5億円の獲得であり、当然、そのタイミングは早いほうが良い。

 そういうわけで、より迅速にデカい金を得るために、私は絵の『練習』だけでなく、『勉強』も始めてみることにした。

 

 

 「絵」「上達」「なる早」という、絵師たちに白眼視されそうな検索ワードを用いていくつかのメディアを参照したが、中でも最も私の心に留まったのはこの本の内容であった。

  

「脳」と「眼」を鍛えてどんどん絵が上達する本: 誤解だらけの絵の勉強 (∞books(ムゲンブックス) - デザインエッグ社)

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 著作権の都合上、あまり詳しい内容を紹介することはできないが、この本の著者である猪股氏が言うには、“『絵が上手い』ということはつまり、『映像を思い浮かべる力が強い』ということ” であるらしい。絵を描くにあたって小手先の技術の重要性は一割程度なのであり、残り九割は脳の力が占めているのだという。

 恐らく、諸君のうち大半は、まだピンと来ていないだろう。私も読んでしばらくは「ふうん?」と思うくらいだったのだが、あることを思い出した瞬間、猪股氏の言うことがストン!と腑に落ちてきたのである。

 

 覚えてくれている人もいるかもしれないが、私は去年の12月から今年の4月にかけて、字を上手に書く練習をしていた。当時はブログに載せる漫画を手描きしていたため、フキダシ等に書き込む文字をできるだけキレイにしたいと思ったのだ(ちなみにiPad Proを手に入れてからは、セリフを手で書く必要がなくなったので辞めた)。

 

 専用のドリルを使って毎日練習し、少しばかり上手な字も書けるようになってきた頃、頭の片隅でふと思ったことがあった。

 

 「私は『上手な字の形』を覚えていないから、上手な字を書けなかったんだな」

 

 普段通りに字を書くときと、ドリルで覚えたお手本のような字を書くときとでは、意識に明確な差があった。普段通りに字を書くときは何も考えずに線を引き、字を書きながらバランスを適当に調整していた。一方でお手本のような字を書こうと思ったときは、まず頭にお手本の字の形を思い浮かべ、その形に似るように線を引いた。つまり上手な字を書くためには、『お手本の形』を一度頭の中に書き出す必要があったのだ。

 

 「ミッキーマウスを描いて」と言われて、本物そっくりなミッキーを描ける人はそうそういないだろう。しかしそれは“絵が下手だから”なのではなく“思い浮かべるのが下手だから”なのだ。単純にミッキーの耳の大きさや目鼻の位置関係を思い出すことができないから、ミッキーを本物そっくりに描けないのである。

 

 

 またこの本を読んだ後にインターネット上で見かけたこれらの情報も、この考えの強い裏付けとなった。

 

 https://www.excite.co.jp/news/article/Togech_71033/

  

  

 ひとつめの記事で神絵師の友人が言っていることは、最早そのまま“思い浮かべる力が描く力である”ということを表している。また葛飾北斎は30年の月日をかけてあの神奈川沖浪裏(大きい波と小さな富士山が描いてある絵)のような迫力のある波を描くようになったと聞く。きっと彼は長きに亘って波の様子を観察し続けたことにより、押し寄せる波の形を細部まで克明に思い浮かべられるようになったのではないだろうか。

 

 

 

 私はここ1ヶ月くらい、絵の上達のためにパンダの写真や人間のポーズ集を模写する練習を行っていたのだが、猪股氏によるとそれはただのなぞり描きと大差なく、“思い浮かべる力”を鍛えるためには非効率であるらしい。

 じゃあどうしたらいいのかと言うと、 “思い浮かべる力”とはつまり“画像記憶力”なのであり、たとえばミッキーをそっくりに描きたいのなら、ただ模写するよりもミッキーの姿形をきっちりと覚えることが先決であるそうだ。

 猪股氏の本の中には、この画像記憶力を上げるための練習法がいくつか紹介されているので、私はその中の一つを自分なりにアレンジし(こういうことするとまたゴールが遠のきそうではあるが、まぁやりやすいように)、最近は一度模写したパンダや人体を、二度目は何も見ずに記憶のみによって描き起こす練習を始めた。この練習が吉と出るか意味なしと出るかはまだわからないが、また1ヶ月くらい続けて様子を見ていきたいと思う。

 

 

 最後に、私が日々の絵の練習やダイエット記録、あと時々グルメや日記漫画をアップしたりするTwitterアカウントのリンクを貼っておくので、興味の有る無しにかかわらずフォローすると良い。

 

 

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どんなに下手でも必ず絵が上達する思考術

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荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

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